薪石窯パン工房chevreは3月18日の日曜日を最後の営業とし閉店いたしました。
創業当初の土曜日のみの営業を含めると10年での閉店となります。
お店を始めてから、お客様の口コミや地域誌、全国誌、ホームページやブログなどでお客も年々増加し浜松の中でも有名?店となりした。
皆さんからは自分の好きなことを色々として儲かっていて良いねとよく言われましたが、現実は経済面でも肉体的にも本当に厳しいものでした。
開店当初の営業日は朝の一時から二時に薪石窯の火入れと夫婦二人での仕込みから販売までを夫婦二人で全てをこなし、スタッフの皆と一緒にパンをつくるようになってからもスタート時間は変わらず、ご予約の状況に応じて火入れと仕込みの時間を早めることも多くありました。
安全な美味しいパンを作るには手間と時間を要しパンを基本どおりの仕込みをし焼き上げるまでは約6時間かかります。
自分たちが一番こだわってきた薪の石窯でパンを焼き上げるということは本来美味しい素材をそのまま美味しく焼き上げてくれるという単純なことでしたが、そのためには普通のパン屋さんの何倍もの手間と経験と感が必要になります。
営業前日から薪を入れ乾燥させ営業当時は仕込み前からの火入れ。
仕込みを開始してからも常に火の加減を見ながら薪を足していき約四時間は薪を燃やし続けていきます。
仕込みや分割、成形作業の合間をみながら熾火を散らして石窯全体をじっくり熱くし、頃合いを見計らい熾火と灰を石窯から出して焼床を水で濡らしたモップで拭いて、窯の天井に水をスプレーし窯全体の熱を落ち着かせ、仕上げ発酵が完了したパンから焼き上げていきます。
季節の変化はもちろん、薪の乾燥具合によって薪石窯の火入れ時間や薪の量、散らし方を変えながらの作業をこなしていきます。
夏は本当に大変な作業で寝不足なうえ暑さと窯の熱さで毎日がフラフラでした。
素材本来の美味しさをそのまま美味しく焼き上げてくれるというのが薪石窯の最大の魅力であり、自分だけにしか焼けないパンを焼いてきたつもりです。
でも、そうするためには大変な時間と労力が必要になります。
簡単に言ってしまえばパン作りに量を沢山とるためや時間を短縮するための余分な添加物を入れずに小麦粉、酵母、水、塩で美味しく作ることだけでも大変な作業ですが、その上薪の石窯でパンを焼き上げるということは本当に大変な作業になってしまうんです。
自分はもちろん妻も毎日体がしんどく常に寝不足なうえ、休みには畑や田んぼ、ヤギの丘の草刈りと忙しい毎日で、この先経済的なこと、体のことを考えると、とても続けていくことができないと判断し閉店の決意をいたしました。
閉店することを決めてから自分の心に何度も問いました。
本当に良いのか?と。
一度は、やっぱりパン屋を続けていこうと思いどうしたらやっていけるかを模索もしましたが添加物を入れて時間を短くし沢山のパンを焼くやり方(沢山作れて体も楽になり、利益も上がる。でもパンは軽く美味しくない)をするくらいであればお店を閉店したほうがマシだなと…。
今までたくさんの良いお客様に恵まれ、たくさんの良い縁がありパン屋でいられた自分たちは本当に幸せ者です。
そのことを考えるとパン屋を辞めてしまうということはとても寂しく辛い決断でありました。
でも、新たな道を模索していくとパン屋で忙しく体力的にもできなかった自分の夢や希望が実現できるのではないかと思えるようになり妻とよく相談し最終的に閉店を決意するに至りました。
スタッフのみんなへ。
今までシェーブルを支えてくれたスタッフ ユキちゃん、ハナちゃん、マーちゃん、トアちゃん、リュウくん、ヨッちゃん、チクちゃん、ミナちゃん、本当にお疲れ様でした。
一人一人には本当に感謝の想いでいっぱいです。
スタッフのみんなは自分の大切な家族だと思っています。
みんなの夢を自分たちはこれからも応援していきたいと思います!
シェーブルが違うかたちとなって新たにスタートできることを全力で応援していくから夢を忘れずに頑張ってね!!
友人のみんなへ。
今まで本当にありがとうございました。
みんなに支えられてお店をやってこれたこと本当に感謝しています。
新たなスタートがまた始まるけれど、これからも変わらないお付き合いをよろしくお願いします(^-^)/
お客様へ。
今までシェーブルをご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。
お客様にご来店いただき帰り際のお客様の笑顔を励みに頑張ってきました。
お客様との会話やパンを食べて喜んでいただけたことや、小さなお子さんたちがヤギと触れ合っている姿を見て自分たちは本当に幸せでした。
自分たちはお客様から幸せをいただいていたと思っています。
これから先新たな道を進むことになりますが、パン工房、ヤギの丘ガーデンは維持管理をし、落ち着きましたらパン教室などのイベントを定期的に行っていく予定でいますので皆様首をなが~くしてお待ちくださいね♪
最後に。
これでシェーブルは閉幕いたしますが、また皆さんと笑顔でお会いできるよう頑張っていきたいと思います。
ヤギの丘ガーデンやお店のことなどは引き続きシェーブルブログでご紹介していきたいと思いますのでたまには覗いてみてくださいね~(^-^)/
では!
またお会いする日まで皆様ごきげんよう~\(^o^)/
足立典正さん作
【明日へ 】
(ヤギの丘から)

薪石窯パン工房chevre
代表 古橋 秀夫
創業当初の土曜日のみの営業を含めると10年での閉店となります。
お店を始めてから、お客様の口コミや地域誌、全国誌、ホームページやブログなどでお客も年々増加し浜松の中でも有名?店となりした。
皆さんからは自分の好きなことを色々として儲かっていて良いねとよく言われましたが、現実は経済面でも肉体的にも本当に厳しいものでした。
開店当初の営業日は朝の一時から二時に薪石窯の火入れと夫婦二人での仕込みから販売までを夫婦二人で全てをこなし、スタッフの皆と一緒にパンをつくるようになってからもスタート時間は変わらず、ご予約の状況に応じて火入れと仕込みの時間を早めることも多くありました。
安全な美味しいパンを作るには手間と時間を要しパンを基本どおりの仕込みをし焼き上げるまでは約6時間かかります。
自分たちが一番こだわってきた薪の石窯でパンを焼き上げるということは本来美味しい素材をそのまま美味しく焼き上げてくれるという単純なことでしたが、そのためには普通のパン屋さんの何倍もの手間と経験と感が必要になります。
営業前日から薪を入れ乾燥させ営業当時は仕込み前からの火入れ。
仕込みを開始してからも常に火の加減を見ながら薪を足していき約四時間は薪を燃やし続けていきます。
仕込みや分割、成形作業の合間をみながら熾火を散らして石窯全体をじっくり熱くし、頃合いを見計らい熾火と灰を石窯から出して焼床を水で濡らしたモップで拭いて、窯の天井に水をスプレーし窯全体の熱を落ち着かせ、仕上げ発酵が完了したパンから焼き上げていきます。
季節の変化はもちろん、薪の乾燥具合によって薪石窯の火入れ時間や薪の量、散らし方を変えながらの作業をこなしていきます。
夏は本当に大変な作業で寝不足なうえ暑さと窯の熱さで毎日がフラフラでした。
素材本来の美味しさをそのまま美味しく焼き上げてくれるというのが薪石窯の最大の魅力であり、自分だけにしか焼けないパンを焼いてきたつもりです。
でも、そうするためには大変な時間と労力が必要になります。
簡単に言ってしまえばパン作りに量を沢山とるためや時間を短縮するための余分な添加物を入れずに小麦粉、酵母、水、塩で美味しく作ることだけでも大変な作業ですが、その上薪の石窯でパンを焼き上げるということは本当に大変な作業になってしまうんです。
自分はもちろん妻も毎日体がしんどく常に寝不足なうえ、休みには畑や田んぼ、ヤギの丘の草刈りと忙しい毎日で、この先経済的なこと、体のことを考えると、とても続けていくことができないと判断し閉店の決意をいたしました。
閉店することを決めてから自分の心に何度も問いました。
本当に良いのか?と。
一度は、やっぱりパン屋を続けていこうと思いどうしたらやっていけるかを模索もしましたが添加物を入れて時間を短くし沢山のパンを焼くやり方(沢山作れて体も楽になり、利益も上がる。でもパンは軽く美味しくない)をするくらいであればお店を閉店したほうがマシだなと…。
今までたくさんの良いお客様に恵まれ、たくさんの良い縁がありパン屋でいられた自分たちは本当に幸せ者です。
そのことを考えるとパン屋を辞めてしまうということはとても寂しく辛い決断でありました。
でも、新たな道を模索していくとパン屋で忙しく体力的にもできなかった自分の夢や希望が実現できるのではないかと思えるようになり妻とよく相談し最終的に閉店を決意するに至りました。
スタッフのみんなへ。
今までシェーブルを支えてくれたスタッフ ユキちゃん、ハナちゃん、マーちゃん、トアちゃん、リュウくん、ヨッちゃん、チクちゃん、ミナちゃん、本当にお疲れ様でした。
一人一人には本当に感謝の想いでいっぱいです。
スタッフのみんなは自分の大切な家族だと思っています。
みんなの夢を自分たちはこれからも応援していきたいと思います!
シェーブルが違うかたちとなって新たにスタートできることを全力で応援していくから夢を忘れずに頑張ってね!!
友人のみんなへ。
今まで本当にありがとうございました。
みんなに支えられてお店をやってこれたこと本当に感謝しています。
新たなスタートがまた始まるけれど、これからも変わらないお付き合いをよろしくお願いします(^-^)/
お客様へ。
今までシェーブルをご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。
お客様にご来店いただき帰り際のお客様の笑顔を励みに頑張ってきました。
お客様との会話やパンを食べて喜んでいただけたことや、小さなお子さんたちがヤギと触れ合っている姿を見て自分たちは本当に幸せでした。
自分たちはお客様から幸せをいただいていたと思っています。
これから先新たな道を進むことになりますが、パン工房、ヤギの丘ガーデンは維持管理をし、落ち着きましたらパン教室などのイベントを定期的に行っていく予定でいますので皆様首をなが~くしてお待ちくださいね♪
最後に。
これでシェーブルは閉幕いたしますが、また皆さんと笑顔でお会いできるよう頑張っていきたいと思います。
ヤギの丘ガーデンやお店のことなどは引き続きシェーブルブログでご紹介していきたいと思いますのでたまには覗いてみてくださいね~(^-^)/
では!
またお会いする日まで皆様ごきげんよう~\(^o^)/
足立典正さん作
【明日へ 】
(ヤギの丘から)

薪石窯パン工房chevre
代表 古橋 秀夫
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